6月11日 子ども文教委員会

◎子ども・子育て支援部長(酒井敏春) 
 子ども・子育て支援部に係る補正についてご説明いたします。
 補正予算書の16ページをご覧ください。
 項目として3点ございます。
 1点目は、款5民生費、項4児童福祉費、目1児童福祉総務費の1低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金支給事業費追加その他世帯分として1億7,700万円を計上しております。これは、本年4月20日の緊急議会で承認いただいたひとり親世帯分と同様、新型コロナウイルス感染症による影響の長期化を踏まえ、ひとり親世帯以外の低所得の子育て世帯に対し、子育て世帯生活支援特別給付金を支給するものです。
 支給対象者は、大きく二つに分類されます。
 一つ目は、令和3年4月分の児童手当又は特別児童扶養手当受給者で、かつ令和3年度住民税均等割非課税者が対象となりまして、支給に当たっての申請は不要になります。
 二つ目は、今申し上げた支給対象者以外の方で、本年3月末時点で18歳未満の児童、又は特別児童扶養手当受給資格認定を受けた障害児については、二十歳未満の児童でございますが、の養育者で住民税均等割非課税者、又は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変し、住民税均等割非課税者と同様の事情にあると認められる家計急変者が対象となります。これらの対象者については、原則として給付の申請が必要となります。
 なお、令和4年2月末までに生まれる新生児についても給付金の支給対象児童となります。
 給付額は児童1人当たり一律5万円で、対象となる児童数は約3,500人を見込んでおります。
 今後のスケジュールですが、申請行為の不要な支給対象者については、税情報等、支給要件を確認の上、7月21日を目途に支給する予定です。
 申請が必要な支給対象者については、7月1日から申請受付を開始し、申請後審査の上、おおむね1か月後を目途に支給する予定です。
 これがまず1点目でございます。
 補正予算の2点目でございます。
 同じく16ページの目1児童福祉総務費の2認可保育所等感染防止環境整備事業費として7,073万円を計上しています。これは、新型コロナウイルス感染症対策として、子どもを安心して預けられる環境を整備するため、保育所、児童館、学童クラブ等の施設等に対し、マスク、消毒液等の必要物資の購入、又は必要物資購入等に係る補助を行うものです。
 補正予算書の3点目です。
 同じく16ページの目8子育て支援総合センター費の1多胎児家庭支援事業費として236万1,000円を計上しています。これは、多胎児家庭が安心して子育てできる環境を整備するため、東京都によるとうきょうママパパ応援事業を活用し、3歳未満の多胎児を養育する世帯に対し、母子保健事業等の利用時に係る移動経費補助として、タクシー券としても利用できる子ども商品券を支給するほか、ピアサポート事業として、多胎児家庭を対象とした講演会、交流会等を実施するものです。
 説明は以上です。

○委員長(沖山仁) 
 なお、この補正予算は、企画総務委員会に審査の付託がなされておりますので、質疑のみとし、意見、要望とならないようにお願いいたします。
 何かご質疑はありませんか。

◆委員(井上ノエミ) 
 低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金について伺います。
 子ども1人につき5万円の特別給付金は、厳しい経済状況にある子育て世帯にとって大変助かると思います。是非対象世帯の全てが受け取れるようにしていただきたいと思います。
 今回、外国人世帯は対象になるのでしょうか。また、外国人世帯でも申請が必要な場合には申請手続について十分説明していただきたいと思いますが、どのような対応をするのか伺います。外国人は、日本語をよく理解できないなど大変不安な状況に置かれています。是非丁寧な対応をしていただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎子育て支援課長(石岡克己) 
 外国人世帯の方々についてでございます。
 外国人世帯でありましても、支給要件に該当するということであれば対象となります。そういった申請の必要な方々への対応でございますけれども、国のほうで、多言語で今回、案内のリーフレットを作成しておりますので、そういったものを活用するなどして、分かりやすい周知に努めてまいります。また、窓口の相談においても、丁寧な対応をしてまいりたいというふうに思っています。

◎教育長(加藤裕之) 
 今、具体的にどういう展開を考えているかということなんですけれども、東京都の教育委員会のほうで環境の教育を基本にしたSDGsの展開ということで、ワークシートもそういうのを作ってきて、各教育委員会にも配布している状況があるんです。
 あと各教科でもいろいろ出てくるんですけれども、私としては、墨田区の取組を、今度、SDGsでいろいろ取り組んでいきますので、そういったものを各所管のほうから教育委員会に送ってもらいまして、例えばある項目があるとすれば、SDGsのどういう項目に該当するのか。通常は複数該当するんですけれども、それで、教科書だけではなくて、それも貼りつけて、学校でその授業をやると。そういうことによって、例えば子どもたちが身近にSDGsを感じてくると思いますので、できるだけ抽象的ではなくて、具体的な取組を授業の中に取り入れて展開していきたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 SDGsの二つの事業について伺います。
 このSDGsというのは、もともとMDGs、ミレニアム・ディベロップメント・ゴールズというのが前身でした。これは、国連が世界の途上国の開発のために設けた目標でした。
 SDGsには、17のゴールとそれぞれターゲットがあって、全部で169のターゲットがあります。そのターゲットには、主に途上国向けのターゲットもあります。また、国が実施する責任のあるターゲットもあります。中には、自治体が目指すターゲットで達成可能なものもあります。
 墨田区としてふさわしい実現可能なゴールとターゲットを選ぶことが重要だと思います。また、ゴールとターゲットを絞ることによって成果を上げることができると思います。現時点でゴールとターゲットの設定は、それぞれの事業においてどのように考えているのか伺います。

◆委員(しもむら緑) 
 せっかく今、はら委員、それから大瀬委員からも取り上げていただきましたので、やはり子どもたちが静かに勉強する環境といいますか、そういった教育の環境というのは、予算の問題ということではなくて、早めにしていただきたい、対策を取っていただきたいなと思いますので、是非、今ここにいらっしゃるほかの委員の皆様のご意見というのもお伺いしたいなというふうに思います。
 公明党さんや井上委員のお話も是非、どう考えていらっしゃるか、もし合意形成を図れるようでありましたら、時期のほうは、先ほど明確にはされませんでしたけれども、早めに対策していただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

◆委員(井上ノエミ) 
 しもむら委員に賛成です。